料理を作る者として

こちらは、ちょっと贅沢ですが、まかないとしていただいたお刺身です。
アオリイカと、カンパチと、鯛の松皮造り。
鯛は皮を残して、熱湯をかけ、すぐに氷水で冷やします。
そうすると、皮の部分が縮れて、ぎゅっとしまって、松の皮のようになります。
身は程よく柔らかく、皮はコリコリとして、私は、この食べ方が一番好きです。
そういえば、有名な高級料亭で、
お客様が残した料理をいったん回収し、
別のお客様に提供していたという記事を読みました。
厚生労働省の担当者は「品質が保たれていれば法律には抵触しない。
あくまでモラルの問題だろう」と指摘している。
ということですが・・・
確かに、まだ食べられるものを捨てるのは「もったいない」ことですが、
それをまたお客様に・・・というのは、どうかと思います。
当店の場合は、仕出し料理が主となっているので、
器を回収した時点で、たとえ手付かずの料理があったとしても、
すでに何時間もたっているので、問題外ですし、
宴会料理にしても、最後に残り物を入れる折をお出しして、
出来るだけ、持ち帰っていただくようにしています。
それでも、手付かずでお膳に残された料理は、モチロン捨てます。
作る側としては、出来るだけ、お料理は、残さずに食べて欲しい・・・
心を込めて作った料理が、手付かず・・・というのは、ちょっと悲しいですね。
あるお客様が、「家のわんこに持って行ってあげたいから、
残り物を入れるパックちょうだい。」とおっしゃられ、
すかさず隣の席のお客様が「おい、おまえんち、犬いたっけ?」
なんて突っ込まれていましたが(笑)
こんなふうにお持ち帰りいただいたほうが、嬉しいですね。
宴会場の後片付けを終えた後、必ず板さんに聞かれます、
「今日のお客さんの反応は?」「何か残ってた?」と。
やっぱり、満足していただけたかどうか、気になるようです。
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